【自治体職員向け】プレゼンテーション研修
自治体の組織や業務の特性、社会的意義を踏まえ、対象を自治体職員に特化した「プレゼンテーション研修」を行っています。
● コース
・市民向けプレゼンコース
・政策プレゼンコース
● 実施自治体
岐阜県 / 群馬県 / 神奈川県 / 滋賀県 / 京都市 など
<実施自治体>
岐阜県「プレゼンテーション研修」(2016年〜)
京都市「プレゼンテーション研修」(2017年)
滋賀県「ワンペーパープレゼン研修」(2017年)
群馬県「政策プレゼン研修」(2021年〜)
その他、全国の自治体で多数実施。
▼ 研修内容のサンプル動画
自治体職員向けのカスタマイズ
日本は、超高齢化、人口減少、災害、安全保障など、様々な社会課題を抱え、ますます未来を見通すことが難しくなってきています。市民生活を一番近い所で支える自治体職員には、これまで以上に「わかりやすく伝える」スキルが求められていると感じます。
しかし、プレゼンテーションに関する書籍や研修はたくさんありますが、自治体の位置づけや公務員の仕事の特性をとらえて、自治体職員がそのまま仕事に使える形で提供されているものはほとんどありません。
自治体職員の方は、製品・サービスを顧客に提供するという民間企業の営業とは異なり、住民、首長、議員、職員(組織内部)という4つの視点を意識しながら、常に”公益”を最優先することが求められます。そのため、原則・例外すべての情報を盛り込み、かつ、論理の破綻なく説明をすることが求められます。ここに、自治体職員の方の説明が、論理的に分かりやすくても市民の心に響きづらい構造的な理由があると考えられます。
自治体職員のプレゼンテーションの構造
こういう構造上の特徴があるため、自治体職員の方が、プレゼンのコツとしてよく言われる「伝えることをシンプルにする」、「ヴィジュアル的に魅せるスライドを作る」、「ストーリーを伝えて聞き手の感情を動かす」などは、頭では理解できても実際の仕事で実践することが難しいのです。そのため、ヴィジュアル的に魅せるスライド作成のスキルや、聞き手の感情を動かす話し方のスキルを磨いても、この構造を理解した上で使わないと、依然として分かりづらいという印象を与えてしまう可能性があります。
そこで、弊社の研修では、自治体職員の方の仕事にすぐに活かせる研修とすることを目指して、次の3つのポイントを中心に行います。
自治体職員のプレゼン 3つのポイント
- [整理]伝えたいことをシンプルに整理する
- [共感]伝える相手を想像してニーズに合わせる
- [図解]資料でわかりやすく伝える工夫をする
[整理]
認可保育園の設置を事例にしながら、「伝えたいこと」の整理に役立つロジカルシンキングのフレームワークなどを習得します。
[共感]
市民が自治体の制度を利用するまでの行動について、消費行動論を応用して考え、プレゼンの感情的なアプローチと論理的なアプローチの違いを理解します。
[図解]
人口減少の課題を事例として、ロジカルシンキングで整理したことをベースに、わかりやすい資料作成に役立つ図解のテクニックを習得します。
プログラム例
時間 | テーマ | 内容 | 形式 |
20分 | 導入 | 自己紹介 / アイスブレイク | |
30分 | 1. プレゼンとは何か? | 「伝える」と「伝わる」の違い 自治体職員のプレゼンの"鍵" |
講義 |
120分 | 2. プレゼンの作り方 | STEP1:伝えたいことを整理する ロジカルシンキング / 図解 キャッチコピーの作り方 etc. STEP2:伝える相手を想像する プレゼンの対象者(ペルソナ) ペルソナ分析ワーク STEP3:伝え方を選択する プレゼンのストーリーづくり PREP法 / ホールパート法 etc. |
講義 演習 |
60分 | 3. スライドづくりのコツ | デザインの基本 フォント / 色 / レイアウト / 写真 etc. PowerPointの便利ワザ 図形挿入 / 囲み文字 / 配置 / スライドマスター etc. |
講義 演習 |
60分 | 4. 伝わる話し方のコツ | ロジカルな話し方 共感を生み出す話し方 聞き手を飽きさせない話し方 緊張せずに話すコツ etc. |
講義 |
120分 | 5. プレゼンテーション実践 | ①プレゼン準備 ②ブラッシュアップ ③最終発表 |
演習 |
10分 | まとめ・振り返り |
- 様々な研修時間に対応可能(2時間 / 4時間 / 1日 / 2日 etc.)
- 演習テーマ、講義と演習の時間配分など、カスタマイズ可能
- 最終発表は、参加者全員によるプレゼンテーション(ポスター発表形式)、または、代表者によるプレゼンテーションの形式で行います。
=ワークショップツール=
弊社のプレゼン研修では、次のようなワークショップツールを使い、効果的なグループワークを行います。ツールの一部を紹介いたします。
ペルソナカード
プレゼンのターゲット(対象者)を明らかにするときに使います。対象者の属性のほか、ニーズを「~したい」という表現で言語化することがポイントです。
プレゼン構成シート
スライド作成に取り掛かる前に、プレゼンの骨子を作るために使います。「プレゼンの目的」、「ゴールイメージ」、「対象者」、「ストーリー」などを具体化することができます。
フィードバックシート
個人プレゼンのフィードバックに使うシートです。コメントを黄色と赤の付箋に記入するため、そのあとのグループワークで、剥がして整理しながらブラッシュアップすることができます。
受講した自治体職員の声
- 改めて、プレゼンテーションの「目的」や「聞き手目線」について重要と認識しました。
- 実務に活かせる内容でした。
- 体験型の研修で頭を使うことが多かったので、緊張感があり、眠くならず集中できました。
- 人の感情に訴える、聞き手の共感の大切さがよくわかりました。
- 公務員のプレゼンに偏らず、一般的なプレゼンの内容が聞けてよかった。
- 普段何気なく作ってしまっているスライドや発表の方法にも色々な改善点が見えてくる、とても勉強になる研修だった。
- 民間企業の考え方や常識(マーケティング、キャッチコピー等)を知る機会を得られた。
- プレゼンだけでなく、現在の仕事でも、目的や対象者などを考えて仕事をしていきたいと思いました。
- 実践的な内容であり、職場に戻ってすぐ活用できそうな内容だった。
- 研修を受ければ魔法のようにできるようになるということを実感しました。
- 自分でも練習を積めば、できるような気がしてきました。
- プレゼンテーションのみならず、事前の構成が必要な企画などでも、その手法が役に立つと思った。
実施報告